マーケット知識

2007/01/28

マネーゲーム

マーケットには、大きな非効率性が存在しており、効率的でもランダムでもないときがある。このような非効率性は、人間の心理、法律や規制の改正、政策、そして「ビッグマネー」が仕掛けたゲームなどによってもたらされる。
魔術師たちの投資術、P318

今日も取引所テストのため、休日出勤。

ありあまる資金で自由に価格操作できるので、プチ凄腕板トレーダーになっている最中...

...といっても、リアルマネーじゃないから、ただのお遊びなんだけどね(^_^)

先週末、”マイペースなシステムトレーダー新年会”に集まったメンバー限定で、仕手株の先人を招いて行った「シークレット・ビッグマネー・トレードセミナー」を聞いたばかりなので、価格操作は自分の中でなんとなくホットな話題。

価格操作の練習(ホントは取引所テスト)をすると、板の仕組みがよく分かるので、板トレーダーにはすごくいい勉強になるかも知れない。

とはいえ、私が板トレーダーになることは一生ないと思うが(^_^)

投資系ランキングも数ヶ月前よりアクセスが増えたなぁ

今回は、マネーゲームについて、軽く触れてみようと思う。

冒頭の引用で紹介したように、マーケットには効率的でもランダムでもない非効率な動きがあり、それはマネーゲームによって引き起こされる。

...と、その前に、「効率性」「ランダム」「非効率」が何なのかを軽く触れておこう。

効率的は、適正価格にない銘柄の価格が適正価格に戻っていくという考え方。

たとえば、本来は\100の価値を持つ銘柄を\50のときに買えば、いずれ適正価格である\100に戻っていき、\50分の利益を手に入れられる。

これは、グレアムさんやバフェットさんで有名なバリュー投資の基礎となる考え方。

適正価格は、ファンダメンタル分析やテクニカル分析、需給関係などによって決定する。

ちなみに効率的な動きは、システムトレードにおけるトレンドフォローや裁定取引の基本となる。

もっと詳しく知りたければ、効率的市場仮説をググってちょーだい。

これに対し、ランダムは、次の価格の動きは事前には予測できないという考え方。

大雑把に言えば、価格が上昇するか、下降するかは、どちらも50%の確率なので、どんな価格が付くかは見当が付かないということ。

ちなみにランダムウォークは、システムトレードにおけるヘッジやストップ、リスク管理で前提とすべき重要な考え方でもある。

これももっと知りたければ、ランダムウォーク仮説でググってちょーだい。

そして非効率。

非効率は、効率的のような適正価格とも関係なく、ランダムのような50%の確率の上下とも違い、銘柄の価値とは関係のない価格の動きや、明らかに適正とは思えない価格の動きを指す。

それが起こるのは、マネーゲーム...つまり、意図的な価格操作や大口の取引、またはそれらによって変動するマーケットの動きに慌てふためく非効率なトレーダーによって引き起こされる。

大きく分けて、以下の3種類のカテゴリがある。

1.人間の心理

2.法律や規制の改正、政策

3.ビッグマネーの動き

まず、人間の心理。

人の心理は、とても非合理的で、割安なときに売り、割高なときに買ったりと、およそ合理的とは言えない判断をする。

このような非合理的な投資家が何人か集まることで、マーケットに非合理的な価格変動を引き起こす。

次に、法改正や政策。

トレーディングモデルが法律や規制、政策に依存したもの(その多くは裁定取引の形をしている)であるとき、法律や規制の改正によってそれが機能しなくなったときや、政策によって抜け道が塞がれると、トレーディングモデルを変えざるを得なくなり、結果的に需給や投機に影響を及ぼし、マーケットに波及する。

最後にビッグマネー。

これは更に3つに細分化され、「A.経済活動拠点の移動」、「B.機関投資家やヘッジファンド、仕手筋の取引」、「C.金利差を利用した取引」がある。

利益拠点の移動は、たとえば、昔はアメリカや日本にあった工場が中国やマレーシアに移ることで、日本やアメリカの消費が減り、中国やマレーシアの消費が増えることで、経済活動の拠点が移動し、結果的にマーケットに影響を与える。

これは急速な価格変動を引き起こすものではないが、じわじわとマーケットの性格を変えていく。

機関投資家やヘッジファンド、仕手筋の取引は、大量の資金による売買や買い支えによる大口取引。

あまりに巨大な取引は、マーケットを支配し、多くの投資家を動かすほどのインパクトがある。

また、彼らの戦略が途中でうまくいかなくなったり、手口が機能しなくなったときの手仕舞いやヘッジによっても逆方向へのインパクトが発生する。

金利差を利用した取引は、キャリートレード(金利の安いところでお金を借りて金利の高いところで運用すること)やスワップ取引(金利差によるキャッシュフロー)が代表的だが、これらは通貨の金利におって大きな影響を受ける。

そのため、金利の引き上げや引き下げが起こるたびに、ポートフォリオの組み換えが行われる。

これらの取引も大量の資金によって運用されることが多いため、マーケットに与えるインパクトは大きい。

これらマネーゲームは、いずれもシステムトレードの「機能する概念」に直結しているので、トレードシステムがなぜ機能するのか、もしくはどのようなときに機能しなくなるのかの裏付けとして一通りチェックしておいた方がいい。

機会があれば、具体的なチェック方法を説明しようと思う。

ちなみに非効率な動きは、トレンドの始まりと終わりやバブルと暴落を理解するために欠かせない考え方でもある。

バブルと暴落については、青山学院大学の中里教授が発表している「投資家の相互作用と市場のダイナミクス:マルチエージェント・シミュレーション」という論文がとても参考になるので、興味があればぜひ一読を。

ではでは(^_^y

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