システムトレード入門

2006/09/27

オートマチック・システムトレード

あることを少なくとも2人の人間がうまくやれたら、大勢の人にそのコツを教えられるはずである。
魔術師たちの心理学、P42

エンジュクランキング1位ありがとう!

うひゃー、為替王さんをついにブレイクアウト!

こないだの自分の季節が「秋」であることに気付いたときから、自己投資が必要なことがわかったので、今出ているシステムトレードの本で持っていないものをたくさん買いあさってみた(^_^)

トレーディングシステム入門は、かなり面白い!(でも”入門”は明らかに偽りあり。青本よりも難解!)

この本は、青本を一通りマスターした後に読むと、ものすごく興味深い本だと思う。

青本の理論の根拠について、一通りデータを交えて説明してくれているので、青本を読んで「じゃぁ具体的にどうしたらいいの?」ってところがピンと来ていない方には、とてもオススメ。でも、難解な本だ。

これに比べたら、だいぶクオリティは落ちるけど、田平雅哉のFX「スイングトレード」テクニックとか自動売買ロボット作成マニュアルとかも結構面白い。

余談だけど、こないだのアフターフォロー勉強会でMACDを使いこなせていなかったお二方、田平雅哉のFX「スイングトレード」テクニックには、EMAやMACDの成り立ちについて書かれているので、割といいヒントになるかも知れない。

あと、さりげにスーパーカブロボのために買った株式自動売買ソフトウェア スーパー・株ロボを作ろう!が、自分でバックテストツールを設計するのに、すごい良書だということが分かった。ようするに、「セットアップ(Screening)」と「発注(Order)」の2メソッドと各種マネージャで構成することが基本で、後はこの2つのメソッドをどれだけ拡張するかってことだけなんだね。

システムトレードについてのいい本がじょじょに出てきた感じがする。

こりゃ私も早いところ、本を書いておかないとなぁ...とある野望のために(^_^)

出版に縁のある方、「青本を分かりやすくした説明」+「Excel or プログラミング言語によるトレードシステム構築」+「実際の運用ノウハウ」みたいな、まるで私のブログを本にしたようなものを一緒に企画しませんか?

さて今回なんだけど、ちと昼間の仕事が忙しくなってしまい、今日は徹夜モードっぽいので、時間のかかるプログラミングネタは、次々回ぐらいになっちゃうかな?(さりげにカブロボどころじゃない?)

代わりのネタは、カブロボをはじめとする発注を完全自動化するネタについて。

私は、少し前までFXA証券のVisualTraderを使って、完全自動デイトレードをテストしていたんだけど、最近、FXAの方の諸々事情により、まともに使えなくなるような情報が流れているため、やっていない。

でも、運良くというか、タイミングよく、私のセミナーを聞きにきてくれた方の1人が、MetaTraderという別の完全自動化できるツールと海外の自動売買可能な口座の開き方について詳しくレクチャーしてくれることになった。

で、せっかくだから、私のセミナーの番外編ということで、「オートマチック・システムトレード・セミナー」というセミナーを一緒にやってみない?、と打診したところ、OKをもらえたので紹介しよう。

日付はキリのいい11/11(土)の午後、場所は都内のどこか、人数は30人ぐらい(ここは希望人数によって変動あり)、価格は\10,000で、システムトレードを自動化することについてのメリットや考え方などの理論部分を私が説明して、MetaTraderの使い方やプログラミング、海外口座の解説方法などの具体的な説明をその方にやってもらう予定。

いつも通り、懇親会もあるので、セミナーで自動化する方法をおさえて、懇親会で機能する概念とかを私に聞きまくり、次の週にはオートマチック・システムトレードを開始するという非常に効率のいい離れ技もあるかもね(^_^)

ご興味ある方は、こちらのフォームからお申し込みどうぞ。開催終了。

ではでは(^_^y

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2006/07/28

なぜポジションサイジングをするのか

もし、市場に投資できるお金が二万ドル-これは彼が持っている現金総額二十万ドルの十分の一にあたる-あったとすると、彼は一つの取引に千ドルしか使わない。つまり、彼の戦略は、二十回のうち、十九回失敗してもいいだけの資金を常に持っていることだ。彼が十四回続けて失敗して一万四千ドルを失った後、次の市場の動きに乗って突然五万ドルを儲けるのを見たことがある。この勝利の戦略には、二十回のうち十九回失敗する確率が計算に入っている。もっとも、実際に彼が十九回続けて負けたことは一度もない。
金持ち父さんのキャッシュフロークワドラント、P79

例の3,000%システム、最大ドローダウン%と追証チェックを複利ベースに修正したところ、最大ドローダウン%が31.8%、そして追証なしとの結果が!

こりゃ本気で3,000%システムを実戦配備できるかも。うーん、興奮するなぁ。

まぁ、鼻血出さない程度にマイペースでいきましょう。

最近、一角さんとよくつるんでいるんですが(笑)、一角さんもサラリーマン向け1,000%システムを持っているらしいので、何らかのフレームワークやファンドを作って、「サラリーマン解脱システムトレードプロジェクト(笑)」とかやったらメチャ面白そう(^_^)

...って、そんなことをする私自身がサラリーマンってのも変な話だな...

「いえいえ、私は昼間、証券システム開発することにワクワクするし、これは組織の中でなければできない仕事なので、しばらくはサラリーマンのままでいいんです」(本人談)

さて本題。

来週からは、いよいよプログラミングネタを始めようと思うので、今回でポジションサイジング基礎編は終わり。

ポジションサイジング基礎編の最後のネタは、「なぜポジションサイジングをするのか」。

これまで、ポジションサイジングのいいところを散々書いてきたのに、ここにきて改めてこの質問をするのは、ポジションサイジングの本質が、ただポジションサイズを決定することや、リスクを軽減することではないという、私自身が経験から得たことをあなたにも知っていただきたいから。

ポジションサイジングがもたらす最大の効果は、大きく分けて以下の2つにまとめられる。

【時間分散】
・一度にたくさんのポジションを持たないことで、破産せずに長い期間、生き残る。
・長い期間、生き残ることによって、数年に1度あるような大トレンドや大高騰(大暴落)に出会うことができる。
・大トレンドや大高騰(大暴落)を確実に掴むことで、大幅な利益を得るチャンスを確保する。

【銘柄分散】
・できるだけ多くの銘柄の大トレンドや大高騰(大暴落)を掴むために、複数の銘柄に分散する。
・各々の銘柄のリスクは低く抑え、ポジション保有時間を多くしても痛くないようにする。
・できるだけ相関関係の少ない複数銘柄を持ち、ポートフォリオ全体が全滅しないようにヘッジする。

これらのことから、以下のような戦略を立てるといいと思う。

【ポジションサイジング最大活用方針】
・できるだけ多くの銘柄を持てるように資金を多くする。
・1銘柄あたりのリスクはできるだけ小さくする。
・現在の資金量とリスクなら何連敗したら破産状態になるのか常にモニターしておく。
・できるだけ相関関係の少ない複数銘柄をトレードする。
・1つの銘柄に多くのポジションを注ぎ込まず、多くの銘柄を少しずつ持つようなシステムにする。
・数年に1度あるような大トレンドや大高騰(大暴落)に素早く乗れるシステムにする。

うーん、われながら、いいまとめ方だったな(^_^)

ではでは(^_^y

p.s.すごいブログを見つけてしまった...
  投機工学

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2006/07/27

合成システム

システムポートフォリオを組むことによって、単独では大した成果が上がらないシステムを大幅に改善することができますか。個々の部分を組み合わせたよりも、全体のほうが価値が高くなる、というようなことがありますか。確かに!それこそ現代のポートフォリオ理論です。
マーケットの魔術師 システムトレーダー編、P193

なんだかここ最近、急にアクセスが増えて、ランキングがアップしている。mixiにちょこちょこコメントしているんで、そこからのアクセスが増えてはいるんだけど、それ以上に直接アクセスがずいぶん増えているみたい。

...ってことは、ブックマークとかしてくれているリピーターさんが増えたってことなのかな?

システムトレード専用ブログになってから、まだ1ヶ月半なのに、100人以上のリピーターがいてくれて、いや嬉しいなぁ。

GoogleやYahoo!のシステムトレード関連キーワードでの順位も日毎にアップしているし、Amazonアフィリエイトもどんどん利益が上がっている。いやはや、なんともいいサイクルだ。

ま、この上昇トレンドの流れに身を任せ、気張らず、がんばらず、変なやる気を出さず、常に「エネルギーゼロ」でマイペースにいきましょ。

さて本題。

2銘柄の合成については以前書いた通り。

ここから更に銘柄数を増やしていけば、理論上は利益を伸ばし続け、リスクを減らし続けられる。

私自身もそういった複数銘柄から成る合成システムを使っているが、それほど長い期間、運用している訳ではないので、私よりも長く合成システムを運用している知り合いのシステムトレーダーのブログ記事を紹介しておこうと思う。
# なぜかみんな楽天日記?

なお、他にも合成システムについてのいい記事があったら、ぜひコメントにて紹介よろしく~。

■銀次郎さん

 銘柄追加
 →銘柄分散をしたときの効果(月時損益ヒストグラムと各銘柄間相関係数)。

 銘柄追加第2弾
 →銘柄の比率の調整について。

  「超」銘柄分散
 →一角さんのやっている限月間分散ネタへのツッコミ。

 銘柄分散のマジック
 →組み合わせるとPFが伸びる。

 なるほどこれが「現代ポートフォリオ理論」か
 →収益2倍、ドローダウンほぼ変わらず、フラット期間半分に減る。

■ハムハムセブンさん

 合成システム
 →小さい子システムを複合させたらローリスクになった。

■一角太郎さん

合成について直接記事として書かれているものは見当たらないけど、一角さんのシステムは合成の宝庫(^_^)

いろいろな記事のパフォーマンスをチェックしてみるといいかも。

ではでは(^_^y

p.s.たとえば、EURJPYとガソリンとか組み合わせると、結構面白い合成システムが作れたりする。ただし、証拠金が共有できないのでドローダウンが緩和できずシステムとして限界が低いのが残念だが。為替と商品先物と株式が全部同一口座で管理可能なブローカーあったらいいなぁ...

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2006/07/25

複利の魔力

38万2853ドルからほぼその1700倍の6億4000万ドルまでの範囲の収益を示した。ここでもまた、これらの収益はすべて同じサインに基づいて達成された。唯一の違いは、ポジションサイジング・アルゴリズムのみであった。わたしはこれらの結果を本章に含めないことにした。現実的でないと不平を言う人がいるかもしれないと考えたからだ。
魔術師たちの心理学、P394

今回は、速報という形で、まだ完成していない次期トレードシステム開発からのフィードバックをフライングでお伝えします(^_^)

1ヶ月ぐらい前からシステムをアップグレードする案を溜め込んでいたんだけど、ベンチャーキャピタルファンド買い付けや未公開株取得案件が立て続けに発生したので、トレードシステム開発をする時間が取れず、結構フラストレーションがたまってた(-_-)

...でも、今朝だいぶすっきりした。

というのも、会社に行く電車の中で「複利対応」がある程度できあがったから(^_^)

その結果は...一言で言えば「天文学級のパフォーマンス」(笑)。

この喜びをぜひあなたと共有したい!

...ということで、速報がてら、複利の魔力をお伝えしよう。

今回の複利対応でやったことは、1トレード毎に増減した資金を元に、現行システムと同じポジションサイジングアルゴリズムを毎回再適用するというだけの変更。

それ以外は、全て現行システムと同じ。

だから、ポジションサイジングが単利ベースから複利ベースになっただけ。

では、その結果は...

単利と複利でのパフォーマンス比較

グラフ桃色が単利ベースの現行システム、グラフ紺色が複利ベースの次期システム。

パッと見で、すでに20倍以上のパフォーマンス差がついている!

なお、どちらも初期資金は300万円。期間は4年。

では、システムの分析結果は...

【現行システム】
総利益=15,893,471円(1589万円)
年平均利回り=128.58%
最大ドローダウン=18.28%
プロフィットファクター=6.2
損益レシオ=3.91
シャープレシオ=7.24

【次期システム】
総利益=401,018,026円(4億100万円)
年平均利回り=3337.25%(複利なので期間が延びればもっと大きくなる)
最大ドローダウン=1572.98%(計算が初期資金に対してなので実際はこれより低い)
プロフィットファクター=4.77
損益レシオ=3.06
シャープレシオ=2.12(最大ドローダウンがおかしいのでこの値もおかしい)

ナント、総利益が現行システムの25倍以上!?

年平均利回りも4桁%に跳ね上がった!

とてつもない飛躍だ...

ただし、最大ドローダウンが単利ベースのままでは正しく計算できないので、この計算を直した上で、恐らくリスクを下げないといけないだろうから、実用段階ではパフォーマンスはいくらか下がると思う。

また、割とハイリスクの「貧乏人大逆転型(笑)システム」である現行システムをベースにしているので、リスクを安全な水域まで下げて、「お金持ち安心型システム」に切り替えた方がいいかも知れない。

なお、次期システムでは、更にこれらの新機能を予定している。

■セットアップ
・ボラティリティベースのトレンド判定
・アリゲーターベースのトレンド判定
・ペリー・カウフマンの効率性チェック
・相関係数チェック

■ポジションサイジング
・トレンド加減速に合わせた「マッサージサイジング」モデル
・オプティマルf/ハーフケリーモデル

■その他
・トレンド判定をベースにした複数システム自動スイッチ

目指せ、年利回り10000%!(^o^)

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2006/07/21

複数銘柄のポートフォリオ

ミニS&Pのドローダウンが10,000ドルで、ミニナスダックのドローダウンが12,000だったときに、組み合わせのドローダウンが13,000ドルにしかならないということも起きるのです。
マーケットの魔術師 システムトレーダー編、P256

ランキングがずいぶん上がっていて、ちょっとびっくり!

何事も、言わないよりは言ってみるもんだ(^_^)

ランキング上位に入ることは、特別大事なことではないんだけど、ランキング上位にいれば、少しでもこのブログを見る人が増えて、そういう人たちがシステムトレードに目覚める機会ができ、たくさんのフィードバックをもらったり、システムトレーダー仲間が増えるといった感じで「いいこと」は多いので、気が向いたらちょこちょこクリックよろしくね。

さて今回は、複数銘柄のポートフォリオについて。

まずは手始めに、同じようなシステム2つを合成したときの結果がどうなるかを見てもらおう。

複数銘柄のポートフォリオ

このグラフのうち、ピンクが銘柄A、黄色が銘柄Bの各々のシステムの利益曲線で、紺色がその2銘柄を合成した利益曲線を1銘柄分として換算するために1/2にしたもの。ちなみに、どちらの銘柄も資金は150万円なので、合成システム全体の資金は300万円。

グラフタイトルに1単位当たりと書いているが、これは間違いで(笑)、実際は2銘柄のどちらのシステムもボラティリティストップとボラティリティポジションサイジングを適用している。

これだけ見ると、合成したものは、ピンクの銘柄Aだけよりも利益が落ちているが、実は最大ドローダウンが相当緩和されている。

【銘柄A】 利益:7,454,365円 最大ドローダウン:-868,520円
【銘柄B】 利益:7,175,194円 最大ドローダウン:-641,432円
【合成1/2】 利益:7,134,256円 最大ドローダウン:-570,018円

銘柄Aを基準に見ると、合成の利益は銘柄Aの95.7%なのに対して、最大ドローダウンは銘柄Aの65.6%。

つまり、利益はほとんど変わらず、リスクだけが減っていることになる。

前回、紹介した現在ポートフォリオ理論の説明通り、利益が2倍になったのに対して、リスクはおよそ√2倍ぐらいになっている。

当然、シャープレシオも向上している。

【銘柄A】 シャープレシオ:2.17
【銘柄B】 シャープレシオ:2.83
【合成1/2】 シャープレシオ:3.16

これを見ちゃうと、単一銘柄でやるのは馬鹿馬鹿しいよね?

実は、私自身が運用しているポートフォリオは、√2倍よりもずっと低いドローダウンになっているが...これはナイショ(^_^)

ではでは(^_^y

p.s.プログラム記事のアンケートは、今のところ「2.実践的なExcelトレードシステム開発」が優勢かな。このブログらしく、ストップやポジションサイジングに特化するのはなかなかいいアイデアだなぁ。目指せ!ストップ&ポジションサイジング関連キーワードでGoogle1位制覇(^_^)

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2006/07/18

ポジションサイジングのテスト結果

仕掛けと手仕舞いについて同じシステムのサインを利用するにもかかわらず、3万2567ドルから210万9266ドルまでに及ぶ異なる収益幅を示した。その収益の違いは、全面的にポジションサイジングによるものであった。
魔術師たちの心理学、P396

先週、記事を書いてる最中にココログの2日にわたる大メンテナンス時間が始まったため、書きかけの記事でアップされてしまった(非公開にしておいたはずなんだけどなぁ...)。

その後、ブログを書くペースすっかりが乱れてしまって、およそ1週間ぶりのアップ。

書きかけの記事だったものを完成させるとしよう。

前回、ポジションサイジングのアルゴリズムをいくつか紹介したが、これもストップ同様、ビジュアルに見てもらうと話が早い。

ポジションサイジングのアルゴリズムの違いによって、利益曲線がどのように変わるかをチェックしよう。

なお、純粋にポジションサイジングの違いを見てもらうため、シグナルやストップといったポジションサイジング以外の条件は全て以下の内容で同一。

 【テスト期間】 2002/6~2006/6(4年)
 【時間軸】 日足
 【銘柄】 EURJPY
 【資金】 150万円
 【1枚当たり証拠金】 10万円
 【1枚当たり通貨数】 10,000通貨
 【追証発生条件】 証拠金維持率が50%を下回ったとき
 【スワップ】 買い97円、売り102円(全期間で固定)
 【手数料】 なし
 【スプレッド】 5銭(全期間で固定)
 【スリッページ】 3銭(全期間で固定)
 【売買シグナル】 ナイショ
 【売買方法】 ドテン
 【売買タイミング】 新規建て/決済共にシグナル発生日の翌日の始値
 【ストップ】 シグナルストップのみ
 【ポジションサイジングの制約条件】 追証がかからない最大ポジションサイズ

ポジションサイジングのテスト結果

■1枚単位

グラフ紺色。

参考までに常に1枚だけ売買したときの利益曲線も載せてみた。

これが、ポジションサイジングによって、どのように変わっていくのか...

1枚単位の分析結果は、勝率46.2%、利回り30.2%、最大ドローダウン12.42%、シャープレシオ0.61。

■固定金額単位モデル

グラフ桃色。

固定金額単位モデルは、ポジションサイジングと言っても、別に特別なことはしていない。

単に資金に対して追証がかからない範囲で何枚までいけるかというだけのこと。

1トレードあたりの枚数は7.5枚なので、利益もドローダウンも1枚単位に比べ、7.5倍に増える。

分析結果は、1枚単位と変わらず、勝率46.2%、利回り30.2%、最大ドローダウン12.42%、シャープレシオ0.61。

まぁ、単純に枚数が増えただけなので、当然と言えば当然だが。

■リスク率モデル

グラフ黄色。

トータルの利益は、固定金額単位モデルと全く変わらない?...

...というのも、リスク率モデルは、複数銘柄のポジションサイジング時にリスクを均等にするのが目的だから。

単一銘柄だと、当然、固定金額単位モデルと同じ結果になる。全然面白くない。

今度、複数銘柄でのポジションサイジングについて書くときを待つべし。

■ボラティリティモデル

グラフ水色。

単一銘柄では、唯一このポジションサイジングモデルだけが、ボラティリティによって枚数が変化し、面白い結果が出る。

1トレードあたりの枚数は、そのときどきのボラティリティに合わせて、3.9枚から9.7枚の範囲で変動する。

ボラティリティが拡大したときは、枚数をグッと落としてドローダウンを防ぎ、ボラティリティが縮小したときは、枚数をドンッと乗せて利益を伸ばすというイメージかな。

結果、利益は14.7倍に増え、ドローダウンは2.1倍に増える。

固定金額単位モデルやリスク率モデルと比較すると、利益は1.96倍、ドローダウンは1/3以下になる。

ある意味、ボラティリティポジションサイジングをやるだけでも、相当な利益アップになるだろう。

分析結果は、勝率46.2%、利回り57.3%、最大ドローダウン3.6%、シャープレシオ4.0。

もちろん、ボラティリティモデルも、複数銘柄で威力を発揮するので、複数銘柄でのポジションサイジング記事を待つべし。

ではでは(^_^y

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2006/07/10

ポジションサイジングのアルゴリズム

10年以上にわたるデータが蓄積されたが、38万2853ドルからほぼその1700倍の6億4000万ドルまでの範囲の収益を示した。ここでもまた、これらの収益はすべて同じサインに基づいて達成された。唯一の違いは、ポジションサイジング・アルゴリズムのみであった。
魔術師たちの心理学、P394

またもや楽しく忙しいエキサイティングな週末だった。

ここのところ、週末はブログを書く時間がなくなってしまった。

というのも、ここ最近、ほぼ毎週のように何らかの投資/トレードのオポチュニティ(日本語にすると機会とかチャンスかな)が訪れているため。

投下資金に限界がなくなる投資方法を思いついてしまったため、チャンスが来たら、もれなく手がけるということの繰り返しなので、ホントに休む暇がない。

でも、こういう楽しい忙しさなら大歓迎。

唯一の問題は、家族との時間が多少少なくなっていること...よめさん、娘、ごめんね。

これらがひと段落したら、24時間一緒にいられるようになるから、少しだけ待っててね。

さて、今回も前回に引き続き、ポジションサイジングネタで。

ポジションサイジングのアルゴリズムも、ストップのアルゴリズム同様、いくらでも考えられる。

代表的な例を挙げると...

・資金量に関係なく常に固定単位のポジションを作る(固定単位モデル)

・n円につき1単位のポジションを作る(固定金額単位モデル)

・各銘柄に同じ金額を配分してポジションを作る(等金額単位モデル)

・各銘柄のストップ幅が資金のn%となるまでポジションを作る(リスク率モデル)

・各銘柄のボラティリティが資金のn%となるまでポジションを作る(ボラティリティモデル)

などなど...

これらは、魔術師たちの心理学の第12章に全て詳しく書かれているので、そちらをどうぞ。

更に、他の種類のポジションサイジングを知りたいなら、魔術師たちの心理学の著者、ヴァン・タープさんがオンラインで販売しているマネーマネジメント特別レポートを読むと27個のポジションサイジングモデルが紹介されている(ただし全文英語なので注意)。

ポジションサイジングは、アルゴリズム次第で冒頭に紹介したように何千倍の収益の差を生み出す。

以前の記事でも書いたが、ポジションサイジングにはシグナル、ストップ以上にしっかり時間を使った方がいい。

私のようなペーぺーのシステムトレーダーでも、プロ顔負けの結果がいとも簡単に出せるんだから。

ではでは(^_^y

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2006/07/07

逆マーティンゲール戦略

機能するポジションサイジングは、稼いでいるときにポジションサイズを大きくするよう要求する。それは、賭け、トレード、および投資のいずれにも当てはまるのである。
魔術師たちの心理学、P367

七夕ですね~。

1年に1度の出会いを的中させる織姫と彦星は、さぞ腕のいい対人ファンダメンタリストでしょう(^_^)

...って、全然ロマンティックじゃないなぁ(^_^u...

1年に1度と言うと、「ヘッジファンドの見直し」や「外貨ポートフォリオの入れ替え」、「不動産の賃貸収入の見直し」、「株式ポートフォリオの入れ替え」、「利率の低いローンへの組み換え」なんてキーワードが思い浮かぶ。

...どうやら、ロマンティックなんて単語とは無縁らしい。ま、いっか。

では、今回も硬派に(笑)、ポジションサイジングネタいきましょ。

ポジションサイジングの基本戦略は、「ポジションをいつどのように増やし減らすか」だけ。

大雑把に分ければ、これには2つのやり方しかない。

1つは、勝っているときにポジションを減らし、負けているときにポジションを増やす戦略。

これを、「マーティンゲール戦略」と呼ぶ。

もう1つは、勝っているときにポジションを増やし、負けているときにポジションを減らす戦略。

こちらは、「逆マーティンゲール戦略」と呼ぶ。

どちらも、もともとはギャンブルの世界での用語なので、トレードや金融をやっていても知らない人が割といるみたい。

詳しくは、オンラインカジノで月100万円GET!ファンカジノにいろいろ書いてある。

特徴としては、「マーティンゲール戦略」は逆張り発想なので、人の考え方に馴染みやすい(人の思考パターンは逆張りであることが多いので)。

だから、レンジ相場ではうまく機能するが、トレンドが発生すると途端に大損を食うことになる。

反対に「逆マーティンゲール戦略」は順張り的発想なので、人の考えに反したやり方で、なかなかしたがえない。

当然、レンジ相場では、負け続けることが多い。

しかし、トレンド相場には非常にマッチしているので、たくさん負けても1回の取引で大きく勝ち、取り返すという作戦が立てられる。

私は、今のところシステム全域で順張り派なので、ポジションサイジングも逆マーティンゲール戦略にしたがったものを使っている。

余談だが、ギャンブルや詐欺師の手法は、トレードの心理面やテクニックを向上させるヒントがたくさんあるようだ。

ただし、私はギャンブルを一切やらないし、このブログもギャンブルを推奨していない。だって、トレードで十分勝てるから(^_^)

なので、ギャンブルをやるときは全てあなたの裁量で。私はアドバイスもしないし、出資(笑)もしない。

正直、ギャンブルの勝率を知れば、トレードがいかに勝ちやすいものか理解できるんだが、それでも株や商品先物を怖いと言いながらパチンコや競馬、宝くじを平気でやる人がたくさんいてびっくりする。

よっぽどパチンコや競馬、宝くじの方が怖いってば(^_^)

まさしく「安かろう悪かろう」の世界だ。

まぁ、株や商品先物をギャンブルでやられるよりは、可愛いものかも知れないが(裁量トレーダー時代の私は、それに遠からずではあった気が(-_-u...)。

そういうバイアス(心理的・思考的な偏り)がある方は、ぜひ数字オンチの諸君!という本を読んで欲しい。いかに自分が「現実」を見ずに歪曲していたかがよくわかるようになるはずだ。

ではでは(^_^y

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2006/07/06

敗者復活できるか?

あまりに多くをリスクにさらし、そして損を出すと、完全に回復するチャンスはきわめて小さくなるのである。
魔術師たちの心理学、P366

裁量トレーダーの頃、私は資金の80%を吹っ飛ばしたことがある。金額にして、およそ100万円近く。

そのときは「まぁたいした金額じゃないからいいか」と思っていたが、これが大間違い。

当時、仮に失ったお金を今使っているシステムで運用していたとしたら、ナント300万円近い資金になるではないか!

つまり、大きなドローダウン(最大資金からの損失分)を食らうということは、それだけで自分の人生設計を大幅に遅らせるようなもんだ。

では、ドローダウンを食らったとき、減った資金でどのぐらい取り戻せばプラスマイナスゼロの位置、いわゆるトントンまで這い上がることができるのか?

ドローダウンからの復活に何%の利益が必要か?

ドローダウンが5%までなら、5%減った資金で5%の利益を取ればトントンに戻れる。

でも、ドローダウンを10%食らったときは、10%減った資金で11%の利益を出さないとトントンには戻れない。

以降、ドローダウンが大きくなるにしたがって、資金の減り方も大きくなり、当然トントンに戻すまでの利益率も大きくなる...つまり、勝負がどんどんしんどくなるって訳だ。

そして、50%に達した時点で、50%減った資金で100%の利益...つまり、2倍の利益を出さないと戻れないことになる。

これは相当しんどい。

そこまで負け続けていたのに、2倍の利益を出さなければいけないなんて、ギャンブルもいいとこだ。

更に、50%以上のドローダウンとなると、指数関数的に利益率が必要となる。

では、何%ぐらいまでなら、敗者復活の余地があるのか?...

プロのトレーダーであれば、25%が限界らしい。

つまり、「残った資金の33%の利益ならどうにかなる」とプロは言っているってこと。

われわれ個人投資家は、プロと資金量が違うため、33%以上の利益率を叩き出すことがそれほど難しくないのだが、それでもドローダウンを25%以内に抑えた方が身のためかなぁ(サラリーマントレーダーのように別口からの収入があれば、そちらから損失分を補充することも可能なので、より大きなドローダウンを許容してもいいんだが、やぶへびにならないように慎重にコントロールする必要はあるので注意)。

システムトレードでは、このドローダウンを元に戦略・戦術を構築することがリスク管理だと言ってもいい(と思う)。

その中でも、ポジションサイジングは、敗者復活できないようなドローダウンを食らわないための防衛ラインであり、しかも利益の91%は、ポジションサイジングによって決まってくるようだ。

となれば、システムトレードがうまくいくか否かは、ほとんどポジションサイジングの良し悪しで決まるようなもんだ。

「やっぱり移動平均がいい」とか「いやいや逆張り指標だろう」、「ストップはこのアルゴリズムが最高だ」などと”些細なこと”にこだわる時間があるなら、ポジションサイジングに時間を割くのが賢い証拠。

なお、ヘッジファンドや投資信託でも、システムトレードと同じように、ドローダウンはまずチェックするところ。

利益率や勝率をやたらに誇示するシステム、ファンド、ebook教材があるが、いくら利益率・勝率がよさそうに見えても、最大ドローダウン率(投資期間中、最大のドローダウンの率)が表示されていないときは、まず怪しいものと疑ってかかるのが賢明だと思う。

【豆知識】年間シャープレシオから最大ドローダウンを計算する方法
年間シャープレシオ=年間利益率÷最大ドローダウン率なので、最大ドローダウン率=年間シャープレシオ×年間利益率で逆算できる。

ではでは(^_^y

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2006/07/05

まず生き残ること

彼らは数学的にあまりに多くの金額をリスクにさらしたので、損失が生じたのである。
魔術師たちの心理学、P365

最近、週末も投資/トレード生活が充実し過ぎているせいか、ゆっくりゴロゴロできてない。その分のツケが平日に回ってきてる感じで、すごく眠い(^_^u...

家に帰ると、うっかり居眠りしてしまって、トレードシステムを動かすのも注文更新するのも忘れてしまいそうになる...いや、正直に言えば、昨日はまるっと忘れてた(あいにく、どの銘柄もストップはかかっていなかったのでよかったが)。

システムの成績が悪くなる最大の敵は、案外カーブフィッティングとかシステムのバグとかじゃなくて、眠気や疲れかも知れない...気をつけねば。

そんな訳でブログも1日お休みしてしまったけど、ポジションサイジングの続きいきましょ。

ポジションサイジングが利益を伸ばしてくれることは、以前の記事でも書いた。

しかし、それ以上にポジションサイジングの重大な目的がある。

それは...

「相場で生き残ること」

相場から足を洗う原因の第1位は、あまりにも多くの資金をリスクにさらしすぎて、大損を出したせいで、続くチャンスに仕掛けられなくなることらしい。

つまり、ポジションを多く建て過ぎること、玉を持ち過ぎることが、撤退する一番の理由と言う訳だ。

確かに、私も裁量トレーダー時代は、ポジションの持ち過ぎで稼いだ分をふっとばし、ウン百万の資金をたった数日で失った(T_T)...

逆に、適切なポジション数の調整で損を最小限に食い止め、利益を伸ばせるか否かが、素人とプロの違い。

今、私がうまく利益を伸ばし、相場から撤退せずにいられるのは、ひとえにポジションサイジングをしっかり研究し、それをシステム化し、盲目にシステムにしたがっているからだろう。

では、どのぐらいヘコまされたら生き残れなくなるのか?

それは次回に。

ではでは(^_^y

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2006/07/03

ポジションサイジングとは?

資金管理は取引の過程において「いくら投資するか」という問題に答えるトレーディングシステムの一部なのである。本質的にいくらとは、取引過程のあるすべての時点において、どのくらいの大きさのポジションを持つべきかを意味する。
魔術師たちの心理学、P362

前々回までの記事でだいたいストップのことは書き終えたので、いよいよポジションサイジングに行こう。

...とその前に、今日mixiで商品先物の設計要員をリクルートした影響(笑)で初めて私のブログへ来る方がいると思うので、一言「はじめまして」。

このブログは、システムエンジニア/プログラマが無理をせずマイペースでシステムトレードをやっても経済的自由が十分得られるみたいなテーマで書いてます。

システムエンジニア/プログラマの方をメインに書いているけど、その他のシステムトレーダーの方やシステムトレードに興味がある方でも楽しんでいって下さいm(_)m

さて本題。

まず、「ポジションサイジング」とは何なのか?

恐らく、トレードを長年やっている方でも、この言葉を初めて聞いたという方が結構いるかも知れない。

ポジションサイジングは、別の言葉で表すと、マネーマネジメントや資金管理、ポジション数管理といった言葉に当たる。

ただし、マネーマネジメントなどの言葉は、ポジションの大きさと解釈されることもあれば、複数銘柄に対する資金配分と解釈されることもあり、非常にあいまいなキーワード。

そこで、「魔術師たちの心理学」のヴァン・タープ博士が「ポジションサイジング」という言葉を使うようにした。

ポジションサイジングは、単に「1つのトレードでポジションをどれだけ持つか?」という純粋なポジション数を決めるためのシンプルな考え方。

シンプルだが、これ1つ工夫するだけで利益が何倍、何十倍、何百倍、何千倍にもなるからびっくり。

これから何日か、このポジションサイジングの深みや味わいをお伝えする予定。

ではでは(^_^y

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2006/06/29

反対側に誰かがいる

自分が買うことができるのは誰かがそれを売りたがっているからだということを理解することが肝要だ。逆に、特定の価格で売ることができるのは誰かがその価格で進んで買おうとしているからなのである。
デイトレード、P237

最近、どうやらトレード本やトレード雑誌が流行っているようだ。

仕掛けや損切りのことも書いてあるけど、いかがなものかと...本に載っている=テストされているとは限らないんだよね。実際にテストしてみると、直近半年しか使えないものとか結構ある。SP●(笑)の特集とかZ●I(笑)の記事とかね。

やっぱ、自分のオツムで考えるのがいいと思うんだよねぇ...そうでなきゃ、何のために自分の自由にできるトレードという世界に生きているのかわからないと思いませんか?

それはさておき、前回の記事の最後で書いた「常に自分とは正反対の人がいることを意識すれば...」についてもう少し突っ込もう。

基本的なこととして、売り注文が成立するのは何故か?

それは、必ず買い注文を入れている人がいるから。

為替や株、商品先物が、束になってどこかにプールされていて、そこでやり取りがされている、という訳ではない。

自分とは反対側の立場の注文を出している人が必ず存在するのだ。

では、反対側の立場の人は、なぜ自分と正反対の注文を出しているのか?

たとえば、こんなシナリオが考えられる。

・自分は順張りだけど、相手はボリンジャーバンドの2σ反発などと言った逆張りでエントリーしたから?

・自分はトレンド相場だと思い込んでいるけど、相手はレンジ相場だと思っていて、それ以上は下がらないと予測してエントリーしたから?

・相手がすでに保有していたポジションがサポートラインを下回って決済されたから?

・自分にとっては参加し続けるには不利な高ボラティリティだけど、相手にとっては参加するのに好都合な高ボラティリティだから?

などなど...

つまり、自分とは違う戦略の下で動いているから、全く異なる行動になるというワケ。

こういった、自分以外の投資家/トレーダーの行動心理に想いをめぐらすことにより、相場の流れに乗ったよりよいアルゴリズムを生み出すことができる。

これはストップだけに限らず、シグナルやポジションサイジングなど、全ての要素について言える。

自分のストップやシグナルが、他の投資家/トレーダーにとってはどういう位置付けなのかを考えることはとても大切。じっくり時間をかけて研究しよう。

ではでは(^_^y

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2006/06/28

機能する理由を知る

いったんシステムを作った以上、「なぜ成功するのか」をつかんでおかなくてはいけないのです。それを発見できなければ、システムを使うことはできません。いずれ破綻することになります。
マーケットの魔術師 システムトレーダー編、P243

ファイナンシャルジャパンという投資雑誌が会社に置いてあったので興味本位で読んでみた。

『価値ある投資信託選びの「鉄則」』という特集があって、その中でシャープレシオ0.5後半のファンドが、堂々と推奨されていることに絶句してしまった。シャープレシオ0.5後半といったら、遊びで適当に作ったトレードシステム並のパフォーマンスじゃないか(-_-u...

個人的には、「たいして働かないぐうたらものにお金を任せる」リスクは想像以上に大きい気がする。まぁ、裁量トレードでめっちゃ損失出すよりはマシなのかも知れないけど...

...ん?ハイテク株の買い推奨銘柄も別の特集で載っている?...

ひょっとして、この雑誌は「リスク管理」って言葉とは無縁なのか?

...ま、いいや。役に立たない情報は無視、無視(^_^)

さて、今回は前回からの続きで、「ルール/パラメータがなぜ機能するのか?」を理解することの大切さについて

たとえば、あなたはボラティリティストップがなぜいいタイミングでストップを実行してくれるかご存知?

私は、ボラティリティストップが機能する理由をこのように理解している。

1.ニュース等による異常事態に巻き込まれたとき安全に撤退するため

ニュースや決算発表などがあると、普段はその銘柄を見向きもしていないトレーダー(こういう輩はギャンブラーというのが正解か?)が、突然参加し出す。

当然、ニュースの対象もしくは競合関係にある銘柄は、値動きが激しくなり、ボラティリティが大きくなる。

私がその銘柄をトレードしているなら、異常な集団の衝動的な喧騒に巻き込まれて損失が出そうなとき、その銘柄から安全に撤退したい。

ボラティリティがポジション方向と反対に急拡大したときに機能するボラティリティストップは、そんな私のニーズを満たしてくれる。

2.ボラティリティブレイクアウトを狙う人の裏を行く

ボラティリティストップがボラティリティ拡大時に撤退するのに対して、ボラティリティブレイクアウトという仕掛けのシグナルはボラティリティ拡大時に参加する。

この2つが出会ったとき、うまい具合に売買が成立する。

反対側でボラティリティブレイクアウトを狙っている人は、高ボラティリティを獲得したいリスキーな人だったり、逆張りポリシーを持っている人(私は順張り)だろうから、私はそういったトレーダーの行動の正反対をいきたい。

うまくすれば、そういったトレーダーの過剰な強欲が私に利益をもたらす。

...

「機能する理由を知る」ことによって、いかに自分の望みを達成できるかが、お分かりになったのではないでしょうか。

常に自分とは正反対の人がいることを意識すれば、トレードの腕前も少しは上がるんじゃないかなぁ?

ではでは(^_^y

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2006/06/27

カーブフィッティングにご注意

実は、「最適化」には、大きな落とし穴があるのです。冷静になって考えてみればわかることですが、最適化は、現在までの相場(株価)に指標を合わせているにすぎないのです。
システム売買 プロのノウハウ、P73

何日か窓空けしたけど(笑)、システムトレードの記事いきましょう。

こないだの記事で、ストップでどれだけ利益が伸びて、リスクが抑えられるか、大体イメージできたと思うので、今回はストップの最適化のし過ぎ(専門用語で「カーブフィッティング」と言うらしい)の注意点を。

たとえば、ストップ額の決定のために、1つのアルゴリズムの中に10個のルールと10個のパラメータが含まれているとしよう。

計20個ものルール/パラメータがあると、一切損をしない完璧なストップというものが作れる。

では、それを実際に運用すると...

何と、いきなり大損こいてしまったりする。

それはなぜか?

理由は非常に単純で、過去のデータに対しては最高にうまくいくように作られているけど、そのやり方が未来では通用しないだけ。

相場はずっと同じ性質やパターンで動いている訳ではないの、過去うまくいったことが未来でうまくいく訳ではない。20個ものルール/パラメータが使えるストップがあると、根拠のないルール/パラメータを適当に組み合わせても、過去の値動きに最適なストップ設定ができてしまう。でも、相場の性質やパターンが少しでも変わると、たくさんのルール/パラメータで作られた複雑過ぎるストップは、相場の変化に対応できず、バックテストを裏切るような結果を出し、あっという間に使い物にならなくなる。

たとえて言えば、「何もかもルール漬けで頭の固い人」は環境の変化に適応できず絶滅し、「シンプルで臨機応変な頭の柔らかい人」だけが適応して生き残るみたいな人間の生態(進化論?)と似たようなものかな?

これが、最適化(カーブフィッティング)の怖いところ。

では、こういったカーブフィッティングを避けるためにはどうするか?

・ルールもパラメータもシンプルに1~2個で完結させる

・「このパターンは例外的に除外」といったルール(フィルタと呼ぶ)を多用しない

・できるだけ長めのテスト期間とできるだけ短い時間軸のデータでテスト

・上昇トレンド、下降トレンド、横ばいでバランスよく動作することをテスト

・複数の銘柄、複数の相場で極端な差が出ないことをテスト

・ルールやパラメータが通用しなくなったことを検出可能にする工夫

・複数システムを同時に走らせて相場の変化に合わせてスイッチする

さて、そろそろいい頃合いなので、「なぜカーブフィッティングしてしまうのか?」という、そもそもの原因を追求しよう。

その多くは、「なぜそのルールやパラメータが機能するのか?」を概念的に理解していないことから来る。

ルール/パラメータがなぜ機能するのかわかっていないから、適当なシグナルやストップを選んで、とりあえずバックテストをして、その場で最もパフォーマンスが良いルール/パラメータを使う...、このようないい加減なシステムの作り方・使い方こそ、カーブフィッティングの大きな原因ではなかろうか?

一番大事なのは、「どんなルール/パラメータを使うか?」ではなくて、「このルール/パラメータはどんな状況で機能するのか?」を理解すること。

次回は、この辺りについて、更なるツッコミを予定。

ではでは(^_^y

p.s.私は冒頭で紹介した本をAmazonで酷評しているが、システムトレードが何かよくわからない入門者にはそこそこいい本かな。ただ、疑問点が出ても無視して、とりあえず「システムトレードってこういうものだよ」という大雑把な点が理解できたら、すぐに「魔術師たちの心理学」に移った方がよいかと。システム開発は、変なクセがついてしまうと致命的なので。

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2006/06/23

ストップのテスト結果

利食いを利用して利益を最大にすることを念頭に置くべきである。
魔術師たちの心理学、P327

おとといのストップの続き

ストップのアルゴリズムをいろいろ紹介したけど、実際にこれらアルゴリズムがどのような結果を出すのかビジュアルに見てもらった方が、きっとわかりやすいはず。

という訳で、ストップとストップの元となるパラメータを変えたときに、利益曲線がどのように変化するのかをどうぞ~。

なお、純粋にストップによる違いを見てもらうため、ストップ以外の条件は全て以下の内容で同一。

 【テスト期間】 2002/6~2006/6(4年)
 【時間軸】 日足
 【銘柄】 EURJPY
 【証拠金】 10万円
 【スワップ】 買い97円、売り102円(全期間で固定)
 【手数料】 なし
 【スプレッド】 5銭(全期間で固定)
 【スリッページ】 3銭(全期間で固定)
 【売買シグナル】 ナイショ
 【売買方法】 ドテン ※シグナルが反対売買のときに決済と新規建てを両方実行
 【売買タイミング】 新規建て/決済共にシグナル発生日の翌日の始値
 【ストップ方法】 終値のトレイリングストップ
 【ストップ注文】 逆指値による自動決済
 【ポジションサイズ】 10,000通貨

シグナルストップ、金額ストップ、比率ストップ、ボラティリティストップ

■シグナルストップ

グラフ紺色「ストップ無」。

シグナルが反対向きになったときにドテン(ストップと反対向きのエントリー)。ようするに、シグナルのみの運用。

トータルでは21万円のプラス(利回り53%)だが、ヘコむ時期は証拠金同額の10万円のドローダウン(100%)が出ているので、結構リスキー。もっとも、そこまでの利益のおかげで追証は発生しないのだが。

ちなみに、グラフ緑色は、シグナルストップに対する回帰直線。

利益曲線と回帰直線の乖離が小さければ小さいほど、安定した利益曲線ということになり、回帰直線に近い利益曲線を「シャープな利益曲線」と呼ぶ。

■金額ストップ

グラフ紫「定額ストップ」。

利益はちょっと良くなって25万円のプラス(利回り63%)。シグナルストップの1.25倍。

ドローダウンは、多少改善されて8万円(80%)。まだまだリスクが大きい。

■比率ストップ

グラフ黄色「損益%ストップ」。

利益が相当良くなっていることが一目でわかる75万円のプラス(利回り188%)。シグナルストップの3.6倍と驚きのパフォーマンスアップ。

しかも、ドローダウンは3.8万円(38%)と金額ストップの半分に。すごくいい感じ。

■ボラティリティストップ

グラフ水色「ボラティリティストップ」。

トータルの利益は、比率ストップとほとんど変わらないが...

実は、こっそりシステムの分析結果がよくなっている。

まずは勝率。比率ストップは55%なのに対して、ボラティリティストップは58%。これは、ボラティリティストップの方が損失を出す回数が減っているため。

次に、損益レシオ(平均損失に対する平均利益の割合)。比率ストップは3.0なのに対して、ボラティリティストップは3.15。ちょっとよくなっている。平均利益は多少落ちているが、平均損失も同時に少なくなっていて、かつ平均利益の方が落ち方が少ない。

その次は、プロフィットファクター(総損失に対する総利益の割合)。比率ストップは3.67なのに対して、ボラティリティストップは4.36。こちらも総利益が多少落ちている代わりに、総損失が同時に少なくなっていて、かつ総利益の方が落ち方が少ない。

その結果、ドローダウンは減少していて、3.6万円(36%)とリスクが少なくなっている。

そうなると、シャープレシオ(総損益に対する最大ドローダウンの割合)も当然ボラティリティストップの方が良くなる。

比率ストップはシャープレシオ4.91で、ボラティリティストップはシャープレシオ5.3。

システムトレードの分析結果に詳しい方なら、この数字に「おっ!?」と思うかも知れない。

このシャープレシオ値は、実はどちらも結構いい数字だったりする。

だから、シグナルやストップのパラメータは、あくまでナイショ(^_^)

参考までに、シグナルストップのときは、勝率40.8%、損益レシオ1.83、プロフィットファクター1.26、シャープレシオ0.54。

改めて、ストップはものすごい威力だなぁ...

ではでは(^_^y

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2006/06/21

意味のあるストップを使う

意味のあるストップを使う
魔術師たちの心理学、P313

今回も前回に引き続き、ストップについて

ストップのアルゴリズムは、いくらでも考えられる。

代表的な例を挙げると...

・エントリー時のシグナルが反対売買を出したところでストップ(シグナルストップ)

・支持線を超えた前後でストップ(支持線ストップ)

・エントリーからの経過時間が一定期間を越えたところでストップ(時間ストップ)

・現在の損益が-n円減少の価格でストップ(金額ストップ)

・現在の損益が-n%減少したところでストップ(比率ストップ)

・現在の損益の増減が値幅(ボラティリティ)のn倍を超えたところでストップ(ボラティリティストップ)

・現在の損益の増減がボラティリティの平均±ボラティリティの2標準偏差を超えたところでストップ(ディブストップ)

・心理的な理由によるストップこないだ紹介した浅いストップはこの例

などなど...

このように、ストップのやり方はいろいろ考えられる。

ただし、意味のないストップもあるので要注意。

たとえば、金額ストップの-n円や比率ストップの-n%は、マーケット的根拠がほとんどなく、トレーダー自身の資金的余裕やリスク許容量、恐怖心などから決定されるため、マーケットやトレンドの流れを反映したものではない。そのため、マーケットやトレンドの波に乗る「これから!」というときに振り落とされたり、撤退するべきときにいつまでも居残ることになる。

反対に、ボラティリティをベースにしたストップは、値動きというマーケットの波を元にしているので、意味のあるストップとして機能しやすい。結果的にテストの結果もいいものが多い気がする(少なくとも私がテストしている範囲では)。

ただ、パッと見は良さそうに見えるストップが、実際にパフォーマンスをテストしてみると、ロクでもない甲斐性なし(笑)だったりすることはよくあるので、「なぜそのストップが機能するのか?」を考えることも非常に大事。

ちなみに、「なぜその~が機能するのか?」を考えることは、ストップに限らず、シグナルやポジションサイジングにも大事なことなので、いつか時間を取って説明したいなぁ。

ではでは(^_^y

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2006/06/20

トレイリングストップ

トレイリングストップについて重要な点は、手仕舞いのアルゴリズムが自分に有利なほうに動くように絶えず手仕舞いを調整することにある。その動きは利益を生まないかも知れないが、損失の可能性を減少してくれるはずだ。
魔術師たちの心理学、P329

少し前のことですが、Yahoo!にも掲載されているFXPGさんのブログでこのブログの記事が紹介されました

あまり意識していない女の子に好かれているような気分で照れくさいけど、悪い気はしませ